【レビュー①】隠れたハイスペックと充実の機能~ドコモ2013夏モデル『ELUGA P P-03E』~ #docomo #ELUGA #P03E


 こんにちわ、やむけい(@yamkei)です。ドコモ2013夏モデルのパナソニック『ELUGA P P-03E』をITmediaさんのご好意で試す機会があったので、発売から時間は経っていますが数回に渡って端末レビューをお届けします。いやね、実際に普段使いしてみたら使いやすさを求めて色々工夫しているところが多く見られて、ツートップのXperia AやGALAXY S4よりも「良いじゃん!」と思うところがいっぱいあってすごく良い端末でしたよ!

お話を聞いた開発者のみなさん。笑顔がステキ!


本体の質感

(クリックで拡大)

 ブラックとゴールドのカラーバリエーションが用意されているELUGA Pは全体的に丸みを帯びたラウンドボディを採用しており、146gの重さと10.9mmの厚さが気にならないくらい手に優しく馴染みます。Xperia Zみたいな無駄を削ぎ落した角ばったデザインもカッコイイのですが、持ちやすさを重視したラウンドボディも良いものだなと再認識。特に女性は持ちやすさを重視する傾向があるので大事ですよね。

 背面はすべすべしたプラスチックで質感はいたって普通ですが、側面の外周を囲むメタリックなフレームがデザイン上のアクセントになっていて、特にゴールドのほうなんかは個人的にかなり好みです。ガジェット的なカッコよさではなく上品な大人のデザインといったところですかね。若者よりも落ち着いた年配の方が持っているとオシャレに見えるかも。

(本体下部)電池蓋を外す穴とストラップホール 
電池蓋はパリパリ剥がすタイプ。

 (本体左側面)電源キーと音量キー
音量キーがちょっと押しづらい。ふにゃふにゃしてる感じ。

(本体上部)イヤホンジャックと蓋付きのmicroUSB端子、伸びるワンセグアンテナ

(本体右側面)


 特にこだわりを感じるのが4.7インチFHD液晶のある前面部分。フレーム幅0.4mmの狭額縁、液晶とガラスの間に隙間がなく絵がせり出してくるような表面、枠がないゼロベゼルといったフルグラス・フルラウンドデザインは本当にカッコいいです。特にこの端末は液晶がとても綺麗なので前面の美しさがトータルでとっても映えるんですね。


 ちょっと写真ではわかりづらいのですが、前面ガラスは縁の部分がキュッとラウンド(丸く)しています。これは光が反射したときに美しく見えるようにするためでもあるんだとか。こだわりすぎ!


 フルラウンドデザインにする影響で、唯一物理キーとなっているホームボタンは塗装ハゲしにくい「ブラックジルコニアキー」を採用しています。やっぱりホームキーがボタンなのは使いやすい!
 あ、デザイン上難しいのかもしれないけど、戻るキーとメニューキーはもう少し上にあると操作しやすかったかも。ちなみにバッテリーは取り外し可能なタイプですよー。



本体サイズ


 片手で操作しきれない5インチの端末が増える一方で、ELUGA Pは持ちやすさを重視した本体サイズを実現。幅65mmで保持しやすいです。大画面と持ちやすさのバランスを考えるとこのサイズがベストだと改めて思いました。


 画面の上部には手の持ち方を変えることで指がギリギリ届くサイズ。また、ELUGA Pは片手で操作にかなりこだわっています。


片手操作にこだわったワンハンドオペレーション



 映像を観ていただくとわかりやすいと思いますが、アプリ一覧が指の届く範囲にまとめられていたり、指が届きにくい上のほうを画面の下部に引っ張ってこれたりなどと、他メーカーの端末では見たこともないような機能が、かなり作りこまれて搭載されています。

上に指を伸ばすのだるいよ~ 
なら画面全体を下ろせばいいじゃない!(その発想は無かった)

本体の側面や背面を指で叩くと操作できるフィンガータップや
ホーム画面で下にスワイプすると通知バーの表示、2回タップで画面消灯ができる

 「スマホを片手だけで操作したい」というニーズへのパナソニックの回答はこれなんだ~というわけで、単純な機能に見えてすごく面白いですよね。それで実際に使いやすいんだから大変素晴らしいです。一つ言わせてもらうならば、画面を下ろした時にタップしか受け付けてくれないのがちょっと残念かも。スワイプしたい場合もあるんじゃ~。

今までカスタムROMで実現していたような機能がデフォルトで導入されているのは嬉しいです。


画面に触れずに操作できるホバー機能がすごい


 なにより僕がELUGA Pに触って最初に「ほおぉぉ!」とおもわず唸ったのが2013ドコモ夏モデルからの各社目玉機能となっている"ホバー機能"ですね。新感覚の操作感でめっちゃテンション上がりましたよ!

今までのスマホで体験したことのなかった新感覚。これはみんな試してほしい。

 画面に触れることなく指を近づけるだけでカーソルが現れるこのタッチアシスト機能、ELUGA Pではロック画面解除からキーボードの入力などなど、いたるところで活用されています。


 触れなくても反応する感じがすごく使っていて楽しいですし、最新端末って感じがします。しかも他社スマホのホバーでは指に反応するのが5mm上くらいなのに対して、ELUGA Pでは15mm上でも反応するようになっており一番高性能なのです。


 ホバーに対応している機能も他メーカーより断然多い。パナソニックはこの分野研究にかなり力を注いでいたようで、その技術が存分に生かされているわけですね。ってことはパナソニックのスマホに慣れたら他社のが使えなくなっちゃうじゃん!(笑)

ほんと楽しいのでこの機能はぜひ実際に試してみてほしいです。


実は全部入りのハイスペック端末なのだ

OS:Android 4.2.2(Jelly Bean) サイズ:132mm×65mm×10.9mm、質量146g ディスプレイ:4.7インチ、解像度1,920×1,080ピクセル(Full HD)、液晶、1,677万色、耐指紋フッ素コーティング プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 600 APQ8064T 1.7GHz(クアッドコア) GPU:Adreno 320 メモリ:RAM 2GB、内蔵ストレージ 32GB 外部メモリ:microSD/microSDHC/microSDXC(最大64GB) リアカメラ:1,340万画素、(SmartFSIセンサー)、Mobile Venusエンジン、AF対応、LEDフラッシュ、1080p Full HD動画撮影対応 フロントカメラ:130万画素 FOMAハイスピード(HSPA):下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps Xi(LTE):下り最大100Mbps、上り最大37.5Mbps 通信機能:Wi-Fi a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯対応)、Bluetooth v4.0、NFC(Type-A/B、FeliCa)、Wi-Fi Direct、DLNA(DTCP-IP)、赤外線(IrDA) 外部端子類:- センサー類:加速度、ライト、デジタルコンパス、近接、GPS/A-GPS バッテリー:2,600mAh 待受時間:490時間(WCDMA)、440時間(LTE)、420時間(GSM) 通話時間:610分(WCDMA)、680分(GSM) カラー:ゴールド、ブラック spモード:○ spモードメール:○ ドコモメール(クラウド):○ おサイフケータイ:○ かざしてリンク:○ ワンセグ:○ フルセグ:○ モバキャス(NOTTV):○ 赤外線通信:○(IrDA) 防水:○(IPX5/IPX7) 防塵:○(iP5X) テザリング:○(Wi-Fiは最大10台) おくだけ充電:○ WORLD WING:○

 ELUGA Pって「さらっとスマチェン!」という宣伝文句の通り、初心者やガラケーからスマホに初めて乗り換える人向けのローエンド端末かなって思ったりしたのですが、実は巷のトレンド機能をすべて抑えた全部入りハイスペック端末なんです。動作はきびきびしていてストレスを感じないし、とりあえずこれを買っておけばドコモのサービスで使えないものはほとんど無いという状態です。

 スマホ初心者の方が「このドコモの機能が使いたい!」って思ったときに、持っている機種が対応していなくて残念・・・といった思いをさせないようにこういうのは大事。詳しくない人ほど評価は厳しいですからね(笑)。初心者にこそフルスペック高機能の端末を持ってもらうべきなんだと思っています。


「おくだけ充電」に対応しており、Qiの充電器も付属してくる!



 ELUGA Pはいわゆるワイヤレス充電機能を搭載しておりますが、なんとその充電器まで同梱してきます。別で買うと5000円くらいするのでなんだかお得ですね。


ワイヤレス充電器をクレードル化するアタッチメントまで付属しています。まさに至れり尽くせり。


その他、僕が気になった数々の便利機能

1.独自のポップアップ通知

 あらかじめ指定しておいたアプリの通知が来たときに、ポップアップでお知らせしてくれる機能です。Androidのステータスバーに通知されるタイプのアプリなら多分どんなものでもいけるので、絶対に通知を逃したくないアプリなどを設定しておくと便利ですね。ポップアップは透過していて好きな場所に移動もできますよ。

2.覗き見防止のビューブラインド機能


僕はあんまり国産のスマートフォンを使ったことがないので、こういう日本らしい気の利いた機能がすごく新鮮に感じます。満員電車で隣の人の視線気になるもんね・・・。柄もいっぱいあって楽しいです。

3.屋外モード
 直射日光などがあたる屋外などで、画面を見やすくしてくれる機能です。具体的には画面の色の濃さが変わったり、黒を基調とした配色をホワイトに変更したりします。すげー考えられてる。お見事です。

4.ガラケーから乗り換えた人に優しいケータイモード

 ホーム画面から簡単にガラケーの操作形態(ケータイだけにね)へ変更できるモードも搭載してます。これならスマホ初心者の人でもとっつきやすいなと思いました。その中でも特にケータイの10キーを再現した入力アプリにはかなりびっくりさせられました!「パナソニックは本気だ!」って(笑)


ELUGA P P-03Eを試した印象のまとめ

 初心者に優しい数々の機能から、対応サービスの多さ・ホバー機能・ワイヤレス充電など、通なユーザーを喜ばせる多機能性・・・初めてスマホを使うガラケーからの乗り換え組から、多機能を求めるコアユーザーまで、誰もが満足できる万能選手なスマートフォンという印象を受けました。

 「どうしたらスマホを使いやすくできるだろう?」といった課題に開発者が丁寧に向き合って作り上げていったんだなということが、実際に使っていると伝わってきます。ちょっと褒めすぎかもしれませんがほんとそう思います。ガラスマと呼ばれる国産Androidスマートフォンってどうしても初期の印象が最悪だったこともあって、偏見があると思うのですが、久しぶりにじっくり触ったらめちゃくちゃ進化してました。動作はヌルヌル快適だし、食わず嫌いせずに使ってみるのも大事ですね。

 僕がもし、ドコモで新しくスマホを買うならこのELUGA P、最有力候補にすると思います。お店でGALAXY S4とXperia Aも触ったことがあるのですが、Xperia Zとかならまだしもこの二つはぶっちゃけブランド力だけという感じが・・・。ELUGA P、中身は全然いい勝負してると思います。(むしろ勝ってる部分が多い)
あえて言うなら、本体デザインがね、もう少しイケてると対抗しやすかったかも。次にも期待ですね。パナソニック撤退はもったいないよ!

何が言いたかったかというと、ドコモのツートップ戦略は糞ってことです!

 このELUGA P、時間があるのでもう少しじっくり使ってみたいと思います。カメラ機能については別記事でご紹介しますので、ぜひそちらもご覧ください。

【レビュー②】新センサー「SmartFSI」とルミックスで培った高画質技術を搭載したカメラを試す ~ドコモ2013夏モデル『ELUGA P P-03E』~ #docomo #ELUGA #P03E | Digital Grapher

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