【レビュー】マイクロソフト"Surface Pro 2" ~前モデルから買い換えてわかった新型の進化ポイント~ #SurfaceJP


こんにちわ、サーフェイサー(?)やむけい(@yamkei)です。

Twitterのほうでは既にツイートしていたのですが、実はマイクロソフトのタブレット"Surface Pro 2"を手に入れました。今まで8ヶ月ほど使っていた"初代Surface Pro"は新たな人の元へ嫁いでいったので、その売却資金を元手に・・・といった感じです。

なぜこの短期間で乗り換えてしまったのかというと、今回の新しいSurface Pro 2は、あらゆる点において前モデルから使い勝手が飛躍的にアップしており、生産性に大きく関わってくるためと感じたからです。

というわけで前モデルからの乗り換え組ユーザーという視点で、実際に使って感じたポイントなどを交えつつ新しいSurface Pro 2の紹介をしていきます。少々お付き合いください。




外観は前モデルとほぼ一緒

Surface Pro外箱(上)とSurface Pro 2外箱(下)

外箱はグレーを基調としたものからブラックになり、マイクロソフトロゴや大きく描かれた2の文字が目を引きます。箱の作り自体は同じです。


今回僕が購入したのは一番下の128GBモデルです。128GBモデルは搭載メモリが4GBと、8GBメモリを搭載した256GBモデルや512GBモデルよりも劣りますが、10万円を切る定価で手を出しやすいのが特徴です。

とはいえ、よほどハードな動画編集や画像編集をしない限りは4GBメモリでも十分だと思っています。ここはそれぞれの用途にあわせて選ぶといいですね。


本体の他にデジタイザペン、電源アダプタ、Office Home & Business 2013のプロダクトコードが付属します。他に特典としてSkyDrive 200GB使用権(2年間)、Skype「世界61か国 固定電話かけ放題プラン」「Skype WiFi 12か月無料」(1年間)のクーポンコードが入っており、これらはまともに購入すると2万弱くらいの金額になるので、活用している方にとっては結構お得感があります。

それでは本体を見ていきましょう。


見た目は変わらないが飛躍的に使い勝手がアップしたハードウェア


初代Surface ProとSurface Pro 2を並べてみましたが、マグネシウム合金"VaporMg"チタンカラーの本体デザインからボタンや各ポートの位置などがすべて一緒です。スペック上は0.5mm薄くなっているようですが、触ったところ違いがわからないので誤差レベルと考えていいでしょう。

また、背面に刻印されたロゴがWindowsマークからSurfaceという文字に変わっています。個人的にはWindowsマークのほうが良かったですね。


見た目が同じとはいえ大幅に進化しているポイントがあります。それはSurfaceの特徴とも言える「キックスタンド」です。初代が24度の1段階のみだったのに対してSurface Pro 2は24度と40度の2段階にカチッと切り替えることができるようになりました。

もうほんとこれが嬉しくてですね、今まではテーブルとイスの高さによって液晶の角度が合わなかったり、膝の上で使うときに見づらい思いをしていたのですが、40度の角度が使えるようになったことで、見やすい位置に自分で合わせることができるようになりました。Pro 2に買い換えた大きな要因その1です。


サラウンド効果でいい音を奏でるスピーカー

音楽再生した時に驚くのがスピーカーです。スピーカー穴が見えるSurface 2とは違い、Surface Pro 2のスピーカー穴は見えないところにあり、一見貧弱に見えるのですが、実際に鳴らしてみると華やかで立体的に聴こえ、なかなか迫力があります。


スピーカーのプロパティを見てみると、「拡張」という項目が有効になっていました。どうやらサラウンド技術で擬似的に迫力を出しているようです。すごい!

例えば出張先のホテルなんかで簡単な音楽鑑賞や映画鑑賞時に、ヘッドホンがなくてもこのスピーカーならそれなりに楽しめそうです。たしか初代Surface Proも同じようにスピーカーが良かった気がしますが、再びいいなと思ったので取り上げてみました。

また、普段使っているときに妙に音量がデカいな?と感じた方は拡張をオフにすることで解決する場合があります。


背面が熱くならない!新CPUで圧倒的に改善された発熱とバッテリー動作時間

周りのPCがどんどん新世代のHaswellプロセッサに移り変わり、バッテリーが長時間保つのが普通になった現在、初代Surface Proは第3世代Coreプロセッサ"Ivy Bridge"世代のCPUを搭載しており、4時間ほどしかバッテリーがもたなかったので、通常の使い方ならそこまで不便しないとはいえ大満足というわけではありませんでした。


今回のSurface Pro 2はついにHaswellプロセッサを搭載し、低消費電力を実現。マイクロソフトは使用環境によって異なるとした上で具体的なバッテリー動作時間は公開していませんが、初代Surface Proに比べ75%アップするとしています。つまり7時間ほどは期待できるとみていいでしょう。


上のスクリーンショットを見ていただければわかる通り、私のSurface Pro 2でも期待できそうな数字が出ています。(実稼働はもちろんもっと短くなります)

バッテリーに関しては時間があるときにBBenchで計測しようかなと。
さらに、バッテリーの良さと共にびっくりするのが本体発熱の改善です。Surface Pro 2では少々ハードに使っても背面がほんのり温かくなる程度で、初代のように熱くなって「ファーー」というファンの音が聞こえるようなことはほとんどありません。Haswell効果がかなり出ています。Google Chromeを立ち上げてブログを書いている程度だと、背面がほんのりどころか冷たいです。冬は寒いくらいですね。

初代Surface Proのときは、キーボードを外してiPadのようにWindowsアプリを使っているときすら発熱が気になったので、寝転がりながら適当にいじるタブレットとして使う気がだんだん薄れてきてしまっていたのですが、今回からは積極的にアプリも使っていこうかなと思うくらい快適です。本体の熱でここまで感覚が変わるもんなんですね。タブレットはこうじゃなきゃ!


Surface本体の使い勝手アップに貢献する、Type Cover 2

Type Cover 2(上)とType Cpver(下)

こちらはSurface Pro 2と同時購入した新しいType Cover 2です。

以前はTouch Coverにカラバリがあったのに対し、今回はType Coverのほうにカラバリが追加されました。まぁTouch CoverとType Coverの人気比率を考えればこうなるは必然だったのでしょう。

今回は新色で一番人気のパープルを購入してみました。派手すぎず、地味すぎずバランスの良いカラーだと思っています。旧Type Coverからちょっとだけ薄くなり、打鍵感が若干固くなっています。僕はこのキーボードすごく気に入っています。

パームレスト部分はプラスチックから布っぽい素材に変更され、汚れやすいのが心配です。



タッチパッドのクリック部分は物理キーからタッチセンサー式に変更になっています。パッド自体の感度も上がっており、操作性が向上しているのが非常に嬉しい。

旧Type Cover(左)とType Cover 2(右)

こちらはキーボードカバーに同じ力を加えた時の様子。旧Type Coverはぐにゃっと曲がってしまいますが、新しいType Cover 2はご覧のとおり堅いのです。このキーボード自体の剛性アップが非常に使い勝手に貢献していて、例えばベッドで上半身だけ起こしている時や膝の上で使っているときにタイピングが非常に安定します。40度に曲がるようになったキックスタンドと組み合わせれば、不安定な姿勢でも使いやすさが抜群に良くなるのです。


そして忘れちゃいけないのがキーボードバックライトの搭載。暗いところでの視認性が上がる他、なによりカッコイイです。電源は本体から供給され、明るさも3段階で調整でき、スリープやカバーを閉じると自動消灯します。

このType Cover 2は旧Surfaceシリーズでも使えるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。



まとめ

今回のSurface Pro 2は初代Surface Proの弱点だった部分を着実に潰した正常進化モデルといった感じです。外見は変わらないので面白みには欠けますが、確実に使い勝手が向上し、以前からSurface Proが気になっていた方はもちろん、既に初代Surface Proを使っているユーザーも欲しくなってしまうような製品になっています。

僕は「2段階キックスタンド」と「バッテリーの動作時間」が欲しくて、数万円かけてまで初代からPro 2に乗り換えてしまったわけですが、それも"Surface Pro"という製品をかなり気に入っているからなんです。本体の優れたデザイン性、一体感が素晴らしいキーボードカバー、余計なソフトウェアが入っていないピュアWindows、これらの良さは初代Surface Proでよく実感しています。また、それ以上に所有感を満たしてくれる、というか不思議な魅力を感じる製品でもあります。

Surface ProのようなタブレットPCを使っていると、クラムシェル型のノートPCが恋しくなってしまい「次はMacbook Airか・・・?」なんて思ったりもするのですが、懲りずに結局こっちに惹かれて買ってしまったわけです(・´з`・)

Macbook Airのようにまだ誰もが持っているわけではないので、他の人と被るのを避けられるという利点もあるかもしれません。


持ち運び用にウルトラブックを検討している方はもちろん、ライトユーザーで自宅のメインマシンを検討している方、新製品が出たこのタイミングで「Surface Pro 2」いかがですか?家電量販店などで展示されているので、実際に触ってみることをオススメします。

上記に挙げた以外のポイントは初代Surface Proのレビューで取り上げているので、合わせてご覧いただければと思います。

【レビュー】2ヶ月間使ってわかった『Surface Pro(サーフェス プロ)』の良いところ悪いところ #SurfaceJP | Digital Grapher


今後も当ブログのSurfaceカテゴリでSurfaceの話題は続きます。

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