例えばこの記事を書くときも、記事内で使う写真の撮影が終わったら写真データはPCのデスクトップに作成したフォルダに移して、SDカードはすぐ空っぽにしてしまいます。
しかし、たまーにやってしまうんですよ……デスクトップ上に置いといた写真データの入ったフォルダを誤って消してしまうということを……。もちろんSDカードに写真は残っていないので、結局再度撮影するハメに……。趣味ならまだいいのですが、僕は仕事でも写真を扱うので、もし失敗したら再撮影は不可能に近いし、冷や汗ものです。
そんなとき、データ復旧やバックアップ・リカバリ、バーティション管理などで有名なソフトウェアメーカーのEaseUSさんから、「データ復元ソフトを試してみないか?」というお声がけをいただいたので、これはいい機会ということで試してみました。
試したのは、「EaseUS Data Recovery Wizard 9.0 Professional」というデータ復元ソフトです。製品特徴はこちらから。SDカードのような外部メディアに限らず、誤ってゴミ箱を空にしてしまった、外付けHDDでデータの書き込み中に電源が落ちて消えてしまったといったさまざまなパターンに対応できるようです。今回は製品版のライセンスをいただきました。
SDカードの写真を復元させる
写真をPCに移します
まず、α7Sで撮影した写真をPCにコピーし、SDカード上から削除します。普段と同じようなシチュエーションです。
ご覧の通り、SDカード上から写真が消去されたことがわかると思います。それではさっそくEaseUS Data Recovery Wizard 9.0 Professionalで写真を取り戻してみましょう。
ソフトウェアを起動すると、こんな感じで復元したいデータの種類を選択します。完全に元に戻したい場合は「すべての種類」を選択しましょう。今回は写真を復元したいので「画像」を選びました。
続いてどのドライブからデータを復元するか選択します。僕の環境ではDドライブにSDカードが認識されているので、ポチっと選択。SDカードだけでなく、USBメモリや外付けHDD、PC上のドライブも選択できます。このように、復元の手順はすべてウィザード形式で進みます。非常に簡単です。
ドライブを選択すると、スキャンが始まって復元できるファイルが一覧表示されます。お見事! 今回はデータ量が少なかったので、すぐに結果が表示されました。
復元したいファイルを選んでリカバリーを開始すると、復元作業がはじまり、しばらくすると指定したフォルダにデータが復元されます。
うーん、とても良いですね。写真の画質も元データのまま、Exifデータも完璧に復元されました。あまりに手順が簡単すぎて拍子抜けという感じです。これなら誰でも簡単に使えるはず。ちなみに写真データだけでなく、カメラで撮影した動画ファイルも復元できました。ファイルサイズが大きくても問題なく復元できます。
カメラに関して、データの消失という最悪の事態はこれで避けられそうです。万が一の場合は復元できる手段がある――非常に心強いですな。
カメラに関して、データの消失という最悪の事態はこれで避けられそうです。万が一の場合は復元できる手段がある――非常に心強いですな。