Apple Storeで購入した商品は、2週間以内であればいかなる理由でも返品を受け付けてもらえます。米国の返品文化に則った制度で、私もたまにこの返品制度を利用しています。先日も購入したApple Watchを返品する機会がありました。
私はこのApple WatchをApple Storeアプリで購入、Apple Payに登録したクレジットカードを使って決済していました。今回の返品が完了すると、決済に使ったクレカに返金される(請求が取り消される)のですが、返品状況が分かる概要ページには見覚えのないクレカ番号(末尾XXXX)に返金されると記載されていました(黄色いマーカー部分参照)。
Apple Payのメインカードに登録しているクレカの番号末尾はYYYYだったので、この時点で頭の中は「????」に。他に自分が所有しているクレカにも末尾XXXXは無く、余計に混乱してしまいました。
「何らかのエラーで知らない人のクレカに返金されてしまうのではないか」──と不安になったのですが、それは全くの杞憂でした。
Apple Payに登録したクレカで決済した商品の「返金先のクレジットカード番号」末尾が実際と違う理由
iOSデバイスで「設定→ウォレットとApple Pay」から支払いに使ったクレジットカードを選択すると、「デバイスアカウント番号」という項目があります。iDやVisaそれぞれに専用のクレカ番号が用意されており、支払い先にはクレカ番号としてこの番号が送信されます(ユーザー自身も末尾4桁しか分からない状態になっています)。
実際に確認してみると、そこには先ほど出てきた末尾XXXX(ネタばらしすると末尾7857でした)の番号がしっかり記載されていました。
Appleのサイト「Apple Pay のセキュリティとプライバシーの概要」によれば、Apple Payで決済する場合は実際のクレカ番号は使われず、カード登録時に割り振られた仮想のクレカ番号を使用するとのこと。その正体がデバイスアカウント番号というわけです。
これなら仮にお店側の不手際で決済に使ったクレカ番号の流出事故が発生したとしても、実際のクレカ番号が漏れる心配がない(デバイスアカウント番号が漏れるだけ)というセキュリティ上の仕組みです。
というわけで、Apple Payで決済したときのクレカ番号が馴染みのないクレカ番号でも心配無用です。
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