2023イギリス&フランス旅行記2 ~1日目・出国/乗り継ぎ編~

  2023イギリス&フランス旅行記1 ~0日目・当日までに準備したこと編~の続き。今回は出発の日を振り返りたい。


3月14日(火)成田国際空港までの道のり

 ついに出発の日。自宅から成田国際空港までは自家用車で向かうことにした。駐車場代や高速代、ガソリン代などを考えても、2人で公共交通機関を往復利用した際の金額(どんぶり勘定)とあまり変わらないからだ。

 自宅は中央線沿線にあって、空港までの交通手段は成田エクスプレスやシャトルバスなどいくつかある。しかし、14時20分のフライトに向けて3時間ほど前の11時30分に到着するには、都合の良い便が見当たらなかった。

 特にシャトルバスを検討していた当時、小田急バスのサイトを見て「新型コロナウイルス感染拡大の影響により当分の間運休」とトップに記載されていたのでバスは無いと思い込んでいた。しかし、いま関東バスのサイトを覗いたら、昨年から全線復旧していて1時間ごとに出てるじゃないか。

 とはいえ大きいスーツケースを転がして最寄り駅まで歩きたくはないし、それこそタクシーを利用したら金額も膨らんだはずなのでまあいいだろう。

空港近くの民間駐車場を利用

 空港周辺には何泊も停めることを前提とした民間駐車場がいくつも点在している。色々調べた結果「USAパーキング」という事業者の評判がよさそうなのでここに決めた。12日間(バス送迎&機械洗車込み)で5830円だった。ちなみに成田空港運営の駐車場に停めると同条件で14000円ぐらいになる。

 USAパーキングは受付で車と鍵を預けてから、現金で代金を支払い。すぐにバスで空港のターミナルまで送ってくれる。後からドライブレコーダーの映像を見返してみたが(キモい)、預けてからの取り扱いに問題はなかったので信頼できると思う。洗車サービスはかなりうれしい。花粉の季節でありながらきれいな状態の車で帰れるから(雨降ってたけど)。

 空港の出発ロビー到着してからは、自動チェックイン機にパスポートを読み取らせてスーツケースを自動手荷物預け入れ機へ。お姉さんと会話して荷物を預ける工程が自動化されている。

 スーツケースを預けて軽く散歩をしたら、外貨両替所で日本円を少しだけポンドに替えておいた。基本的に現地決済はキャッシュレス、最低限の現金も現地ATMで海外キャッシング(レート的に有利なはず)を利用する予定だが、万が一使えなかった場合の保険である。

 もろもろ済ませたらカードラウンジ「IASS Executive Lounge 2」に移動。さすがに航空会社のラウンジとは雲泥の差だが、ドリンク飲み放題、充電し放題、静かなので時間潰しには快適だった。わくわくはピークに……!


成田国際空港→香港国際空港

 今回の旅はキャセイパシフィック航空を利用した。キャセイは香港の航空会社なので、香港国際空港経由でイギリスのロンドン・ヒースロー空港に向かう。

 成田国際空港から香港国際空港までの飛行時間は約5時間30分。便名はCX527で、機種はエアバスA330-300。窓側は2人席なので知らない人と隣同士にならず、エコノミーながら快適だった。ここからマスクは着用していない。日本とそれ以外でコロナに対する考え方が既に違うことを実感する。


 いつも思うが、飛行機の中で飲むコーヒーが世界で一番美味しく感じる。旅への期待とこれから始まるイマジネーションの世界へのわくわくが最高のスパイスなんだよね(?)。おかげで自分の座席のエンタテインメントシステムが壊れていても気にならない。


 初めての国際線ではしゃぐ妻。旅行という良いタイミングだったこともあり、ホワイトデーにオリンパスのPEN E-P7と望遠レンズをプレゼントしていた。iPhoneで撮るよりも写真を楽しめるはず。


 機内食。味噌チキンで美味しかった。キャセイは機内食の評判が良いと聞いていたが、まさにその通り。


 乗り継ぎ後の長時間フライトに比べたら、約5時間半の飛行はあっという間。ほぼ定刻の18時55分頃(香港時間)、香港国際空港に到着した。アジア有数のハブ空港ということで、施設がいろいろ充実しているらしい。

香港国際空港に到着

 第1ターミナルに到着。シャトルトレインに乗って広大な空港を移動。到着ゲートから乗り継ぎの看板を見つつ進んでいき、手荷物検査を再度受けて搭乗ゲートがあるフロアに入れた。19時過ぎということもあり、どこも店じまいという感じ。人もまばらで本当に方向が合っているのか不安になった。


紅茶のポットではしゃぐ妻。


 ディズニーストアはほぼ素通り。日本に住んでたらあまり特別感は無い。


 ショップがあるフロアにはそこそこ大きいフードコートがあるので、テーブルを確保するため腹ごしらえをすることに。莆田(PUTIEN)というお店でキグチという魚を使った炊き込みご飯(?)と、ビーフンが入ったワンタンスープをオーダー。中国のおばちゃんが騒がしく食事を用意しているのが印象的。炊き込みご飯は非常に美味しかったが、素麺より細いビーフンは食感が苦手だった。やっぱ米なんだよな。お米食べろ。



 せっかくのアジアなのでタピオカミルクティーも飲もうと思ったが、空港を出ないと無いらしい。ところで香港国際空港に各所にある無料の飲料水スポット「Water zone 飲用水」。ペットボトルのミネラルウォーターは高価なので非常にありがたい存在だが、実際に飲んでみたらまぁ不味かった。妻と協議した結果「墨汁を薄めた味」という結論で一致した。ご賞味あれ。


香港国際空港→ロンドン・ヒースロー空港

 フードコートで時間を潰して、いよいよ香港国際空港を出発。22時25分発の便だったが、少し遅延があったと記憶している(いまGoogleマップのタイムラインを確認したら23時20分発になってた)。いよいよ約14時間30分の長時間飛行。便名はCX251で、機種はボーイング777-300。事前に指定した窓際の席は3人席なので、知らない人と隣同士になる可能性がある。

 そこで3人席の両脇をあらためて指定しておき、真ん中に人が入りづらくするというテクニックを使った。




 結果、真ん中に知らない人が座っていた……! 作戦失敗。機内はほぼ満席で混雑していたので仕方がない。座っていたのはフィリピーナのマダムで、お願いして窓際に移動してもらった。こういうこともあるので本当はプレミアム・エコノミーがよかったのだが、1カ月前の時点で満席であった。

 3人席のエコノミーは本当に狭い。特に隣が他人だと足元に置いた荷物からiPadや充電ケーブルを取り出すのすら億劫だった。結局、寝るか、機内エンターテイメントを半目で観るか、音楽を聴くかの3択で時間を過ごした。各社、常識的な料金のエコノミー席にも人権をくれ。

 最初の機内食はポークを選択。写真写りは悪いが味は美味い。アイスクリームのスプーンは蓋の内側に内蔵されているが、お隣の天……じゃなくてフィリピーナなマダムは気付かず助けを求めてきた。スプーンのありかを教えてあげたらとても喜ばれたでニンマリ。機内食のメニューをCAさんから聞かれていたときもうまくコミュニケーションできていなかったのでこちらがアシスト。なんだか介護をしている感覚になった。


 続いて朝食。ケチャップの代わりにドライトマトっぽいものが乗っていてこちらも美味しかった。


長時間のフライトを快適にするグッズ


 約14時間30分の長時間フライトに臨むため、機内を快適に過ごすために用意したグッズを紹介したい。

1.MDR-1000X(失敗)
 機内エンターテインメントを楽しむために用意した。Bluetoothヘッドフォンだが有線ケーブルを接続して使える。2017年ぐらいに購入していたが、飛行機に乗る機会が減って家に眠っていた。現在は最新モデルのWH-1000XM5が出ている。

 ノイズキャンセル性能は今でもそこそこ戦えるのだが、今回の旅でデカいヘッドフォンは本当に邪魔であることを実感した。ただでさえ荷物は減らしたいのに、ケースを含めバックパックの中でとても幅を取る。ヘッドフォンは耳が蒸れるし、もう使う事はなさそう。

 日頃から使っている完全ワイヤレス。ノイズキャンセル性能は機内でも申し分なし。iPhoneの音楽を聴く用途で機内でも活躍した。ヘッドフォンはもう持ち歩きたくないので、今後は機内エンターテインメントの有線ジャックをBluetoothに飛ばすトランスミッターの導入で、音関連はこいつに一本化したいところ。このモデルはバッテリーに時限爆弾を抱えているが、自分はメーカーで新品交換してもらったので解決済み。調子悪い人はググって。もうすぐM5が出る。

 ちなみに妻はWI-1000XM2を使っているので最初から有線ケーブルに接続できる仕組み。

3.Pixel 6a


 メインはiPhone 14 Proだが、今回の旅に合わせて確保した。Wi-Fiブリッジ機能で機内Wi-Fiを分配する用途。詳細は前回の記事を参照。




 あれ、1本目と終わりが一緒だ……。次はヒースロー空港到着編。

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