イギリス・ロンドン旅行記③~2日目・優雅な朝、詐欺遭遇でホームズが9¾のロンドン寿司編~


イギリス・ロンドン旅行記②~1日目・到着編~の続き。

ロンドン滞在2日目。今日から本格的に有名どころを回っていく予定だ。

2月1日(イギリス現地時間)


ホテルの部屋の窓から見える景色がこちら。ロの字型になっている中庭部分なのだが、ここだけ見ると軽く要塞っぽくて面白い。朝7時の時点でまだ空は薄暗い。


ロイヤルナショナルホテルの朝食は必要最低限である。入り口でゲストカードを見せてレストランに入ると、バイキング形式で好きなものを取っていくスタイルだ。基本メニューは硬いトーストに数種類のシリアルとフルーツで、別料金を支払うことでベーコンなど少しグレードの高いものが食べられる。


滞在中、別料金のメニューは一回も利用しなかった。基本のメニューでも軽い朝食としては十分だし、そもそもチケットとホテル代で安いので文句は言わない。


ロンドンの街に繰り出す!


身支度をしたらさっそくロンドンの街へ繰り出す。まずは最初の目的地であるハイド・パーク (Hyde Park)へバスで向かった。ロンドン市内にはバス路線が縦横無尽に張り巡らされており、バスさえ乗りこなせればどこにでも行ける。おかげで旅行中、黒キャブ(タクシー)に乗る機会が無かったくらいである。公共交通機関はGoogleマップのルート案内のおかげでほぼ間違えることなく完璧に乗りこなすことができた。詳しくは下の記事をご覧いただければ。

海外旅行でスマホが使える便利さを実感した!イギリス・ロンドンでオススメの現地SIMカードはこれです。 | DIGITAL GRAPHER


ついに憧れのロンドンの赤い2階建てバス(ダブル・デッカー)に乗れるということでテンションはMAXに。オイスターカードでタッチしてバスに乗り込んだらさっそく2階の座席へ。


まぁ乗ってしまえばなんてことない普通のバスなのだが(車内はとても綺麗)、車窓から見える街並みはまさに異国。日本でよく見るお店や逆にまったく見たことのないお店など、まるで遊園地のアトラクションに乗っているかのようですべてが新鮮だった。



なんで外国はすべてがオシャレに見えてしまうのだろう。なんというミーハー。



チャリで来た


バスを下りてしばらくロンドンの鳩と戯れた後、ロンドンに8つ存在する王立公園の1つ「ハイド・パーク (Hyde Park)」に到着した。さっそくチャレンジしたのがレンタサイクルだ。


ロンドンでは「Barclays Cycle Hire」というレンタサイクルシステムがあり、街中のいたるところに青い自転車が置いてある。



駐輪場にある機械でクレジットカードを使って会員登録し、そのまま借りられるという仕組み。返すのはどこでもOK。料金はカードから自動的に引かれていく。

喜びの舞を踊る

機械で登録の手続きをしていると友人の一人が「財布なくした!」と騒ぎ出し、カバンをひっくり返し始めた。結局、服のポケットから出てきて事なことを得たが、友人は嬉しさのあまり喜びの舞を踊っていた。周りには「変なアジア人がいる……」と思われていたに違いない。


広い公園内には自転車専用のレーンがあり、そこを他の自転車に混じって一周した。ロンドンの早朝の公園をサイクリングとはなかなか乙なものである。


レンタサイクル組とガチなロードレーサーが同じレーンを走っているギャップがなかなか面白い。平坦な道とはいえ脚がパンパンになってきたので、自転車を返して散歩に切り替える。


公園内は開放的で、天気も快晴だったので歩いていてとても気持ちが良かった。ランニングをする貴婦人や、少年サッカーチーム、我々のように観光している外国人など様々な人種が思い思いに公園内で活動している。


馬の水飲み場があったり(人間は飲んじゃダメです)、


おなじみ犬のフン入れがあったり。日本の代々木公園とは一味違う空間だった。そういえばロンドンはもっと寒いのかと思っていたが、東京よりも暖かいんじゃないかというくらい快適であった。

ひと通り公園を歩いたら次の目的地「ベイカーストリート」へ向かう。


お約束の観光客詐欺に遭遇


ベイカーストリートまで徒歩で歩いていると、一人の男が話しかけてきた。観光ガイドブックらしきものを片手に英語で何かを聞いてくる。よくわからないので適当にあしらっていると、今度は二人組の男が正面から警察手帳を見せながら話しかけてきた。

「パスポートを見せて?」
「財布の中身を見せて?→紙幣を数えさせて?」
「鞄の中にはお金入ってる?」

こんなことを聞かれた。友人は「クレジットカードの暗証番号を教えて?」とまで言われたらしい(苦笑)。当時はこのような詐欺の存在を知らなかったので、言われるがままにしていたが、自分は財布を見せるときも絶対に手から紙幣を離さないようにしていた。自己防衛本能すごい。まあ明らかに怪しいし…。

しばらくの問答のうち、なんとか開放されたが海外はやっぱり怖いところだと初っ端から感じさせられた一件だった。恐ろしい。


変なトラック。センスが海外。


シャーロック・ホームズと亡霊


間近で詐欺に遭遇してビビった&テンションガタ落ちながらも、世界一有名であろう名探偵の本拠地、ベイカー・ストリートへやってきた。ベイカーストリート駅前にはシャーロック・ホームズの銅像があり、人通りが激しい。友人はここで外国人にタバコをせびられていた。


少し歩くとお目当てのシャーロック・ホームズ博物館に到着。ここはシャーロック・ホームズが下宿していた架空の部屋を忠実に再現した小さな博物館で、外には長蛇の列ができていた。


すぐ隣にあるショップでチケットを買って、外に並べば入ることができる。


狭い階段を登って行くとそこはシャーロック・ホームズの世界。


蝋人形がリアル。


「単位をください」と、教授に頭を下げる大学生。そして「何だこいつら…」という目をしている後ろのお客さん。



私は小説を読んでいないが、十分雰囲気を楽しむことができた。中で案内をしていた綺麗なメイドさんや、門番をしているイケメンさんと一緒に写真を撮ることが出来たので大変満足した。ちなみに写真撮影の際は帽子も貸してくれる。



シャーロック・ホームズの世界観を愉しみ満足したところでベイカーストリートを後にした。ロンドンの地下鉄車両は色使いが単純だがカラフルで素敵だ。


道中、プリウスが駐禁取られてた。


あずにゃんが靴を買った「カムデンタウン」


続いてベイカーストリートから電車とバスで遠回りしつつ向かったのがカムデンタウン。小さいお店が立ち並ぶ、いわゆる「カムデンロックマーケット」で、日本で言う原宿のような場所。残念ながら天気は曇っていたが人がたくさん。あの有名なランドマークもここに。




主にアクセサリーや服などがメインのマーケットだが、ちょっと奥に進むとフードの露店が並ぶ。今回はその中にあるケバブで腹ごしらえをすることに。


受け取ってから実感したが、500mlのペットボトルを一回り大きくした位のサイズは想像以上にデカくてボリューミー。肉の割合に対して野菜が多く、ソースで誤魔化すこともできず自分は半分くらいしか食べられなかった。お値段は4.5ポンド。


フードコートを抜けると、今度は馬のオブジェが至る所に並ぶステーブルズ・マーケットという場所に出る。どうやら昔、運河から船で運ばれてきた馬の厩舎があったことに由来しているらしい。




このマーケットもアクセサリーや服、調度品、食べ物などなんでもござれ。




見て回るだけで楽しい。自分達はここでお土産を調達したりコーヒーを買ってベンチで一息した。とにかくここは人で溢れている。


それと、この場所に来たらぜひ立ち寄って欲しいのがCyberDogというお店。CyberDogブランドの服やアクセサリーの他、様々な雑貨やアダルトグッズまで置いてあるのだが、入り口からしてかなり奇特、そして中もすごい。店内は撮影禁止だが、Google+のページにある写真の通り、店内はサイバーな世界観で統一されており、まるでクラブのように大音量で音楽が流れていてノリノリで買い物を楽しめる。圧倒的非日常感。ぜひお立ち寄りを。


キングス・クロス駅で「Platform 9¾」


続いてハリーポッターで有名な「キングス・クロス駅」に到着した。何を隠そうここはホグワーツに行く9¾番線プラットフォームがある場所だ。この駅は天井が非常に独特な形をしていて、迫力に圧倒されてしまった。


電光掲示板と天井の組み合わせがかっこ良すぎる。


そしてここがあの9¾を再現した撮影スポット。壁にカートが半分埋まった状態で設置されており、壁に向かって突入するシーンを再現することができる。もちろん人気スポットなので、既に長い行列が出来ていた。


スタッフが常駐しており、寮ごとに異なるマフラー貸してくれたり、撮影を手伝ってくれる。そして、撮影する時にはちゃんとマフラーがなびいているような演出までしてくれる。行列に見られながらやるので、結構恥ずかしい。


近くには「The Harry Potter Shop at Platform 9 3/4」というショップがあり、ハリーポッターグッズを購入できる。


店内は劇中に登場するお店のような雰囲気を再現しており、まるでオリバンダーの杖の店にいるかのようだった。ここでは百味ビーンズを購入してみたが、未だに怖くて開けていない。。。


日が落ちてくると駅構内は青くライトアップされる。息を呑むほど美しい……。


駅の建物は先進的なデザインで何処をとっても美しかった。満足したところで今日は歩きまわって疲れてしまったので、一旦ホテルに戻ることにした。


ロンドンでSUSHI!


ホテルで少し休憩してから、友人が行きたいと言っていたガストロ・パブを目指した。ガストロ・パブとはビールや食べ物を供するバーとレストランを兼ねた飲食店のことで、ロンドンに来たら必ず行くべきとガイドブックに書いてある。夕食はここで済ます予定。

地下鉄をサウス・ケンジントン駅で降りて高級住宅街を進んでいくと、お目当てのお店が見えてきた。ところが中は大盛況。スーツを着た店員さんによると1時間弱待ちだというので諦めた。

さて予定が狂ったぞと、そのまま高級住宅街の中を彷徨っていると見慣れた一軒のお店を見つけた。回転寿司である。「ロンドンで回転寿司を見られるなんて」と、テンションが上がってしまい今日はここで夕食をとることに。


お姉さんに案内され席につく。ここは「Itsu」というお店で、店頭には持ち帰り用の寿司が並べられている一方、店内に入ると日本の一般的な回転寿司屋のように寿司が回っている。


割り箸や醤油が置いてあったり枝豆が回っていたり、えらく日本的で外とのギャップが面白い。日本と同じように皿の種類で値段がわかるようになっているのだが、とにかく高かった。一番下の皿でも500円くらいだったので、金額が気になって全然食が進まない。といっても食べないわけにはいかないのでとりあえず安定のサーモン。


回る寿司だけでなく店員さんにオーダーしてみたテリヤキソースのうなぎ寿司も美味しくて、久しぶりに味の濃いものが食べれてとても満足した。


海外の寿司は日本と全然違ってマズイとよく聞くが、日本の回転寿司と同じくらい美味しかったと思う。予想外のお店でちょっと財布に痛かったが、良い思い出になった。そういえば、このお店で日本人の店員さんに出会った。感動。


圧倒!夜のピカデリー・サーカス


腹を満たしたところで、帰りの地下鉄をピカデリーサーカスで途中下車。ここは劇場、高級ブランド店、レストランが並ぶ繁華街で人通りが非常に多く、広場の大きな広告看板が有名なところである。ここの夜の景色を見ておきたかったのだ。

明るさは感覚的にこれくらい

駅を出ると広場一帯が夜にも関わらず非常に眩しい。LEDの巨大な広告ネオンが光り輝いているためだ。今までテレビやゲームの中でしか見られなかった景色が目の前にあることにとても感動してしまった。


そして巨大な広告ネオンから顔を左に向けると、美しい建物が緩やかなカーブの道に沿ってそびえたつ。すごいすごすぎる。ますます圧倒されるばかり。雰囲気的には銀座に近い印象を受けたが後々考えてみるとレベルが違う気がする……。


広場でしばらく楽しんだ後、ホテルまで街並みを楽しみながら徒歩で帰った。

ホテルの近くにあるコンビニで夜食のクッキーっぽいものを大人買い。めちゃくちゃ甘かった。

ロンドン歩きまわり二日目は、まだロンドンに来て少しということもあり、慣れない部分もあったが、やりたかったこと行きたかったところを順調にこなすことが出来て非常に充実した時間を過ごすことができた。また明日からの旅程が楽しみでワクワクが止まらない。

"イギリス・ロンドン旅行記④"に続きます。
イギリス・ロンドン旅行記①~1日目・出発編~
◆イギリス・ロンドン旅行記③~2日目・優雅な朝、詐欺遭遇でホームズが9¾のロンドン寿司編~←イマココ
イギリス・ロンドン旅行記④~3日目・近代と歴史が交錯する、午後ティーと招き猫編~
イギリス・ロンドン旅行記⑤~4日目・やっとビッグベンに遭遇、紅茶を買い占め念願のガストロパブ編~
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